先日開催された「TOKYO OUTDOOR SHOW 2025」。残念ながら現地に足を運ぶことはできませんでしたが、公開された情報から、見逃せない最新キャンプギアの数々が紹介されていましたので、その興奮を皆さんにお届けしたいと思います!
今回は、特に注目を集めていたブランドと、そのピックアップアイテムを詳しく見ていきましょう。
PHENIX RISE(フェニックスライズ)
青森県発のブランド、フェニックスライズは、ほぼ自社工場で製品を生産しているとのこと。特に「焚き火にまつわるギアが多い」というコンセプトで、社長自らがフィールドテストを重ねて使い勝手の良い商品を開発しているそうです。
- 一押し!「剣トング(KEN TONG)」
- 特徴: 金型製造技術を活かした、手の込んだ作りのトングです。
- 片手開閉&ロック: 片手で簡単に開閉・ロックが可能です。
- 強力な把持力: 写真では伝わりにくいですが、非常に太い薪でもがっちり掴むことができると紹介されています。ギザギザの面積が広く、さらに先端には「返し」のような突起があるため、滑りにくい構造になっているとのこと。
- 繊細な操作: 一方で、紙切れ一枚を掴めるほどの精密な操作も可能というから驚きです。まさに鳥のくちばしのような使い方ができると表現されています。
- 多様な素材: アルミ、ステンレス、チタンに加え、今回の新商品として「真鍮(しんちゅう)」バージョンが登場。真鍮は重量感があり、「ロマン」を感じさせる逸品だそうです。
- ユニークな使い方: 先端が尖っているため、地面に刺して使用することも想定されており、さらにトングのお尻部分には**「栓抜き」機能**まで備わっています!これは社長の個人的なアイデアから生まれた機能とのこと。まさに「世界初トングのゴミを取るギア」と表現されています。
- 購入: AmazonやBASEサイトで購入可能とのことです。
- 特徴: 金型製造技術を活かした、手の込んだ作りのトングです。
Tokyo Craft(東京クラフト)
設立約4年となる東京クラフトは、元々焚き火台を中心に展開していましたが、現在はテントやチェア、テーブルなど、幅広いキャンプギアを手掛けているブランドです。特に「マクライト」という焚き火台は有名ですね。
- 注目!大型テント「OBSERVE(オブセル)」
- 特徴: 非常に大型のワンポールテントで、イベント限定価格で販売されていました。通常価格は84,980円です。
- 広大な居住空間: 組み立てサイズは520cm×520cm。メインのワンポールに加えサブポールがあり、キャノピーポールを2本使って跳ね上げることで、パノラマビューを楽しめる非常に広い空間が生まれます。高さも2.5mと高く、圧迫感がありません。
- ファミリー向け: 4人での使用を想定しており、お子さんを見守ったり、景色を眺めたりすることにフォーカスしたテントです。
- オプション: インナーテントは付属しませんが、リビングシートとTPUウィンドウがオプションで販売されており、冬でも景色を楽しめるようになっています。
- 購入: 今月発売の新商品で、公式オンラインストアで予約販売中とのこと。
- 特徴: 非常に大型のワンポールテントで、イベント限定価格で販売されていました。通常価格は84,980円です。
GRIBEWORKS(グリーブワークス)
滋賀県の株式会社リゾンが手掛けるアウトドア事業「グリーブワークス」は、製本機の会社として79年の歴史を持つ企業が、その技術をアウトドア分野に応用しているという珍しいブランドです。
- 画期的!WNOTワンタッチバケット用カスタム「IGT企画フレーム」
- 特徴: WNOT(ワークマン)のワンタッチバケットを、スノーピークのIGT(アイアングリルテーブル)企画と組み合わせて使えるようにするという、まさに「究極のカスタム品」。
- IGT互換性: ワンタッチバケットに専用の天板を渡し、その下にフレームを設置することで、IGT規格のギア(フラットバーナーなど)を組み込むことが可能になります。
- ユーザーフレンドリー: 既にワンタッチバケットをお持ちのユーザーも、このフレームを追加購入するだけでIGTシステムを構築できるという、既存ユーザーに優しい設計です。
- 使い勝手: フレームの裏側は足が逃げられる構造になっており、座りながらの使用も快適。折りたたんでバケット内に収納したり、車載時にバケットの上に積載しても滑り落ちないよう、積み重ねてスタッキングできるようにフックが付いています。
- 購入: オンラインショップ(BASE、楽天市場)や一部の取扱店舗で販売されているとのこと。
- 特徴: WNOT(ワークマン)のワンタッチバケットを、スノーピークのIGT(アイアングリルテーブル)企画と組み合わせて使えるようにするという、まさに「究極のカスタム品」。
地球儀(YouTuber)
人気YouTuber「地球儀」さんが、まさかの単独ブース出展!YouTuberとしてここまでの品揃えは珍しいと、驚きの声が上がっていました。
- オリジナルナイフ「マスラオナイフ」
- 地球儀さんのオリジナルオナマスラオナイフがメインで紹介されていました。
- 日本限定15本!「焚火壱閃(たきびいっせん)」
- ヨーロッパ向けに作られたステンレス製のナイフで、石が積層されているような独特のデザインが特徴。日本にはわずか15本のみの限定販売とのこと。トマトのような繊細なカットから、薪割りまでこなせる万能性が魅力です。
- 新商品!「ステンレスごとく円盤」&「カンカ」
- ステンレス製のごとく円盤と、シェラカップに使われるような高級ブラックシリコン塗装を施した「カンカ」(「缶か」というダジャレ)が新しく登場。
- 充実のアパレルラインナップ
- デザインはほぼ共通で、色違いやサイズ違いが豊富に展開され、まるで実店舗を構えられるほどの充実ぶりだったようです。
- 掘り出し物も!フリマコーナー
- 地球儀さん自身の中古品を販売するフリマコーナーも設置されていました。両方向マイクやハンディカム、ポータブル電源、GoProセット(GoPro 7, 9, 10とアクセサリー多数)、Insta360なども出品され、キャンプ好きだけでなくガジェット好きも楽しめる内容だったとのこと。
FEDECA(フェデカ)
兵庫県三木市で創業130年を迎える刃物メーカー「フェデカ」が手掛けるブランド「FEDECA」は、今年で10周年。独特の柄が特徴的なナイフやトングで知られています。
- クラウドファンディング歴代1位!新作ナイフ
- 先日Makuake(マクアケ)でのクラウドファンディングで、アウトドア部門で歴代1位の支援額を獲得したナイフが、イベント初日より全国一斉に一般販売開始となりました!
- 「一本で完結」: このナイフの特徴は、焚き火(バトニングやフェザースティック)も料理もこれ一本でこなせるという点。
- 独自の形状: 通常のクラフトナイフは刃がまっすぐで食材が切りにくいですが、このナイフはグリップが上を向くことで食材を切りやすくなっています。
- 優れた刃持ち: コンベックスライン(蛤刃)にすることで、フェザースティックも作りやすく、薪も割りやすい設計です。
- 体験コーナー: 会場では実際に食材を切ったり、薪を割ったりする体験もできたとのことです。
- 先日Makuake(マクアケ)でのクラウドファンディングで、アウトドア部門で歴代1位の支援額を獲得したナイフが、イベント初日より全国一斉に一般販売開始となりました!
- 新商品!コーヒーサーバーの蓋
- 既存のコーヒーサーバーに、高級樹脂「ジュラコン」を削り出し、手研磨で仕上げた新しい蓋が登場。見た目もかっこよく、サーバー自体も落としても割れないトライタン素材のため、より使いやすくなっています。
- その他、新しいハサミやコーヒーメジャースプーンなども紹介されていました。
- 購入: ECサイトを含め、全国で購入可能とのことです。
SOTO RECIPE(ソトレシピ)
アウトドアフードメディアとして知られる「ソトレシピ」は、様々なアウトドアインフルエンサーの取材を行うとともに、こだわりの調理器具を開発・販売しています。
- 大人気!「シェラどんぶり3」
- ソトレシピ一番人気「セラドンぶり」の第3弾。クラウドファンディングで過去最高傑作として1,100万円を超える実績を達成し、今回追加プロジェクトが始まったばかりです。
- 独自三層構造: 外側がステンレス、真ん中がアルミ、内側がフッ素加工という独自の三層構造。これにより、フッ素加工なのに焚き火とIHの両方に対応という画期的な特徴を実現しています!
- 多機能: 炒め物、煮物、鍋料理、そしてご飯炊きまで、これ一つで様々な料理が楽しめます。
- スタッキング: レギュラーサイズとジュニアサイズの3つセットがあり、蓋の上にもスタッキングできるため、持ち運びにも便利です。
- 購入: クラウドファンディング終了後、ソトレシピのECサイトで一般販売される予定です。
- ソトレシピ一番人気「セラドンぶり」の第3弾。クラウドファンディングで過去最高傑作として1,100万円を超える実績を達成し、今回追加プロジェクトが始まったばかりです。
- 有田焼の土鍋「マグハン」
- 有田焼の浜本さんが手掛けるマグカップのような土鍋。取っ手が付いており、ご飯の目盛りが付いているため、より美味しくご飯が炊けるそうです。焚き火と家庭用の両方に対応し、**ソトレシピ限定カラーの「大地(サンドベージュ)」と「海(コバルトブルー)」**も登場しています。
- 地域活性化プロジェクト!「伊豆の極飯(いずのごくはん)カツオカレー」
- 伊豆地域の活性化を目的としたプロジェクトで開発された、西伊豆の「塩カツオ」をだしに使ったカツオカレー。松崎町の桜葉や南伊豆町の玉ねぎも使われており、スープカレーのようなさらっとした口当たりでありながら、非常に奥深い出汁の旨みが特徴とのこと。アウトドアにぴったりの味付けで、レトルトなのでキャンプでも手軽に本格的なカレーが楽しめます。
- 購入: こちらもクラウドファンディングを実施中で、7月28日まで購入可能。
- YouTube: ソトレシピTVもぜひチェックしてください。
37 CAMP(サンナナキャンプ)
主にスノーピーク製品のカスタム系アイテム(フラットバーナーやシェルコンのカスタムなど)で知られる「37 CAMP」ですが、近年はゼロから作るオリジナル商品も手掛けています。
- 来月発売!超軽量「ユニットコンテナ」
- 特徴: アルミ製の超軽量コンテナで、強度も高く、大人が上に乗っても大丈夫なほど頑丈。
- IGT互換性: 特徴的なのは、横が開く構造で、中に様々なギアを収納したまま、レールをジョイントするだけでIGT企画のテーブルになるという点。フラットバーナーなども組み立て不要でそのまま設置できるため、設営が非常に楽になります。
- 利便性: 収納状態からすぐに使えるため、必要な時に横から出し入れできるのが魅力。
- 移動式シンク: 専用のシンクユニット(1.5ユニット、1ユニット)も用意されており、USB充電式のポンプで水と排水を扱えるため、キャンプ場での食器洗いや歯磨きなどが非常に便利になります。特に混雑するキャンプ場では、朝の洗い場待ちのストレスを解消してくれると人気だそうです。
- 購入: 主にネット(ECサイト)で購入可能とのことです。
- 特徴: アルミ製の超軽量コンテナで、強度も高く、大人が上に乗っても大丈夫なほど頑丈。
ASOBU(アソブ)
静岡県沼津市に拠点を置く「ASOBU」は、ソロ〜2、3人向けのキャンプギアを展開しており、すべての商品を自社で製造しているブランドです。
- イベント初販売!新型焚き火台(2011の後継機)
- 長年人気を博してきた「2011(いいいろり)」焚き火台の後継機が今回のイベントで初販売されました!
- 簡単組み立て: 平らな状態から非常にシンプルに、かつスピーディーに組み立てられるのが特徴。
- 拡張性の高さ: 風防が付属しており、蓄熱効果を高めます。風防を上手に使うと、冬場にはリフレクターのように熱を反射させることも可能。
- 多機能なゴトク: 付属の薪バサミも、ゴトクとして利用できるユニークな設計。さらに高さも変えられるため、シンプルな見た目ながら拡張性が非常に高いアイテムです。
- ユーザーと共創: 今後も、ユーザーの意見を取り入れながら、この焚き火台をベースにしたオプションパーツを多数開発していく予定とのこと。
- 購入: ECサイト、沼津市の直営店、および全国約10店舗の卸先で購入可能とのことです。
- 長年人気を博してきた「2011(いいいろり)」焚き火台の後継機が今回のイベントで初販売されました!
「TOKYO OUTDOOR SHOW 2025」は、今回ご紹介した以外にも、数多くの魅力的なブランドと、まだ見たことのない革新的なキャンプギアとの出会いがたくさんあったようです。
もし皆さんがこのイベントに興味を持たれたら、ぜひ各ブランドの公式サイトやオンラインストアをチェックして、その詳細を覗いてみてください。今年はキャンプギアを揃えて、週末はちょっと外に出て、自然の中で最高のリフレッシュを味わうのも良いかもしれませんね。
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